TOP>学会賞・学術推進プロジェクト>学会賞>受賞者>Bergmeyer-Kawai賞

Bergmeyer-Kawai賞 舩渡 忠男

 平成13年度学会賞(Bergmeyer-Kawai賞)は学会賞審査委員会の厳正な審査の結果、東北大学大学院医学系研究科病態制御学講座分子診断学分野舩渡忠男助教授と決定した。本受賞は遺伝子診断学分野を含めた新しい領域の研究を対象としており、日本臨床検査医学会会員で前項に揚げた研究に意欲的に従事し、国際的に活躍している研究者に贈られる。今回、舩渡忠男氏の研究テーマは「移植での有用な遺伝子定量診断法の確立」でなされた。

 本研究は、最近注目されている移植医療に対し、遺伝子診断検査導入の可能性を追求している。移植に伴う合併症の早期診断、モニタリングによる再発阻止、とくに感染症、白血病での微小残存病変に着目した内容となっている。遺伝子診断技術として遺伝子定量法を新しい白血病マーカー(スタニオカルチン)、転座関連キメラ遺伝子、各種ウイルス遺伝子について確立し、治療決定(薬剤選択)に有用な情報を提供しうる遺伝子診断の開発を行う点が注目される。すなわち、本研究は移植後の合併症に対する早期診断法を確立し、治療効果判定、治療方針決定が可能な遺伝子検査に導入し、予知診断として発展させて、各種移植医療に対処、貢献することを目的としている点で評価された。

 舩渡忠男氏は、白血病や消化器系悪性腫瘍、感染症、遺伝性疾患を軸として臨床検査医学的立場から遺伝子診断、更には疾患の克服(治療面)に積極的に取り組んできている。本研究は、氏自身が見出した白血病マーカー(スタニオカルシン)、薬剤耐性獲得機序の研究に基づく薬剤耐性関連遺伝子、ウイルス遺伝子等の定量的測定を基盤とし、遺伝子診断の確立にとどまらず、病態解析、患者管理に貢献する可能性がある。本研究が、臨床検査医学での新しい局面を発展させるに意欲的で、創造的である貢献度の高い研究である。氏の研究実績と共に、これまでの高度先進医療への貢献、検査専門医としての長年の実績、本学会評議員としての活動から鑑み、本研究の実現性を強く期待するものである。

学会賞・学術推進プロジェクト

サイト内検索

事務所

〒101-0052
東京都千代田区神田小川町2-2
UIビル2F地図

TEL:03-3295-0351
FAX:03-3295-0352
E-mail:office@jslm.org

box