EBLM委員会議事要旨

○日時:2006年11月10日(金) 12:30〜13:30 ○場所:弘前文化センター 第4会議室 ○出欠(敬称略)  出席者:高橋、戸谷,西堀,玉井、市原、石田、三宅、小方、正木、片岡  欠席者:桑島、神辺、北村 ○会議資料 (委員会利用に限り使用許諾を受けておりますのでご配慮下さい) (最新版のAcrobat Readerでご覧下さい。なおMacのPreviewで表示できません) [資料1](省略) [資料2](省略) ○議事 (1)EBLMを取り巻く諸要素のマッピングについて次の意見交換があった。 (1-1)ポストゲノムの医学研究と医療技術の動向([資料1]参照) (1-1-1)オミックス医療では検査診断が臨床診断を凌駕する可能性が窺われる (1-2)EBMの動向 (1-2-1)1年程前日経メディカルに「EBMは終わった」という記事が出た (1-2-2)ゲノムの個人差が多過ぎて従来のEBMの手法では歯が立たない (1-2-3)EBMイコール統計という誤解がそのような議論の背景にある (1-2-4)むしろエビデンスに基づくという指針は十分浸透したと考えるべき (1-3)医学医療における生物統計学の動向([資料2]参照) (1-3-1)和文学術誌における統計学の軽視が浮き彫りにされている (1-4)各国の医療政策の現状と見通し (1-4-1)医療のIT化がブームになり診療情報の疫学利用も目的に含まれている (1-4-2)IT戦略本部の重点政策2006にも診療情報の疫学利用がうたわれている (2)関連委員会への働きかけを検討し、次の方針で一致した。 (2-1)学術推進化委員会(EBLMに関する1次研究の企画立案) (2-1-1)石田委員の学術推進化委員への就任を高橋理事に調整して頂く (2-1-2)病態検査データベースの共同構築を1次研究のテーマとして検討する (2-2)編集委員会(査読におけるEBLMの視点の強化) (2-2-1)北村委員長からの次の要望を尊重しつつ検討する (2-2-1-1)査読基準の提案には投稿数を減らさないような配慮 (2-2-1-2)EBLM連載講座などの企画 (2-2-2)同委員会では英文と統計のアドバイザー制度を整備するとのこと (2-2-3)片岡委員に連絡取りまとめ窓口をお願いする (2-3)標準化委員会(精度管理事業における統計手法の利用適正化) (2-3-1)精度管理小委員会がそのまま精度管理委員会に昇格することになった (2-3-2)CAPサーベイの業者への委託をやめ学会が直接執行する (2-3-3)医師会サーベイの問題点については既に内部で是正を検討している (2-3-3-1)検体のランダマイズなどカンニング防止策 (2-3-3-2)レファレンスラボラトリー制度の導入 (2-3-4)本学会としても放置せず積極的に是正を提言する姿勢が望ましい (2-3-5)三宅委員の精度管理委員への就任を高橋理事を調整して頂く (2-4)包括医療検討委員会(ガイドライン編集におけるEBLMの視点の強化) (2-4-1)診療ガイドラインにおけるEBLMのプレゼンスは対外的に極めて重要 (2-4-2)統計ベースとコンセンサスベースのエビデンスのバランスがポイント (2-4-3)高橋理事を中心に、正木、三宅、石田各委員のチームでご担当頂く (2-5)治験委員会(臨床試験デザインにおける統計的妥当性の向上) (2-5-1)検査値による副作用判断のガイドラインにEBLMに基づく根拠を与えたい (2-5-2)JCCLSの基準値が決まりそうなので、それを睨んで動きたい (2-5-3)市原委員の治験委員への就任を高橋理事に調整して頂く (3)旧臨床検査情報学・EBM専門部会との関係について次の意見交換があった。 (3-1)部会自体は廃止されたが、学術的側面の強い活動の受け皿は必要 (3-2)現状は講演会の企画等の活動を続けいろいろな可能性を探っている (3-3)後掲組織との活動の調整は玉井委員にお願いする (4)対メタボリックシンドローム政策について次の意見交換があった。 (4-1)2年後のデータ収集開始に向け学会から指針を出せるよう準備すべき (4-1-1)明示された項目だけでなく他の関連項目も含めて収集すべきこと (4-1-2)収集データの生活指導への正しい活用方法 (4-2)標準化委員会から関連のプロジェクト研究が提案されるので連携を図る (4-3)片岡委員に本件の具体的な1次研究あるいは活動計画の案を作って頂く (5)新任の委員から次の提言があった。 (5-1)議論を聞いてEBLMは息の長い活動が必要のように感じた (5-2)臨床研究者向けのEBLMの相談窓口を設けて頂きたい (6)明日に迫ったEBLM研修会の打合せを行った。 (6-1)準備状況および作業分担を確認した (6-2)教材等のホームページ掲載の是非は継続審議となった (6-3)企画について次のような意見があった (6-3-1)広報は十分であったが、抄録集にも内容を記載しておいた方がよい (6-3-2)EBMブームが去ったことを考慮したマーケティングが必要                                  以上