RCPC部門では、なるべく多くのRCPCを行う機会を設け、多くの学会員の皆様にルーチン検査(基本的検査:血算、生化学検査、尿・糞便検査、血清検査、動脈血ガス分析)をより詳細に解釈できるようになっていただきたいと思っております。
1.学術集会でのRCPCの実施
“熟年専門医”と“新人専門医”による日常検査のよみ方講座
解説:米川修他, 臨床病理, 65:199-204, 2017
CPCでR-CPCの重要性を認識しよう
症例解説:金井信一郎他, 臨床病理, 60:449-457, 2012
2.関東甲信越支部総会、支部総会でのRCPC実施
3.学会などでRCPCを行う際の注意事項、2016.11.11
学会などでReversed Clinico-pathological Conference(RCPC)を行う際の一般的な注意事項を教育委員会で検討しました。RCPCにはいろいろな考え方があり、行い方も様々ですので、一定のルールで規制するのはRCPCの発展を妨げるように思います。しかし、一般的認識と大きくかけ離れた解釈方法および最終診断が適切でない症例の検討は避けるべきです。RCPCを行う場合、以下の事項についてご留意いただければよいRCPCが行えると思います。
学会などでReversed Clinico-pathological Conference(RCPC)を行う際の一般的な注意事項を教育委員会で検討しました。RCPCにはいろいろな考え方があり、行い方も様々ですので、一定のルールで規制するのはRCPCの発展を妨げるように思います。しかし、一般的認識と大きくかけ離れた解釈方法および最終診断が適切でない症例の検討は避けるべきです。RCPCを行う場合、以下の事項についてご留意いただければよいRCPCが行えると思います。
RCPCの注意事項
1. 症例提示者が責任を持って診断名、病状、治療、検査を把握する
1-1 最終診断が納得できる症例を選択する
1-2 症例に関する質問には答えられるよう準備する
2. 診断ではなく病態解明に重きを置く
2-1 RCPCは診断するのもではないといいつつも、診断に偏っている現状はよくない
2-2 病態を解明することにより、鑑別診断に結びつける姿勢が大事である
3. ルーチン検査(基本的検査)と確定診断検査を分ける
3-1 ルーチン検査は病態を検討する検査であり、確定診断検査と混同させない
4. 司会者の要件
4-1 症例の詳細を知っていても知らなくてもよい
4-2 普段から実際に検査データを解釈している人がふさわしい
4-3 限られた分野ではなく全般的に検査データを解釈できる人がふさわしい
5. 症例解説後に必ず検査データ解釈を検証する
5-1 検査値の解釈が正しかったのかを検討する
5-2 症例提示者は、ミニレクチャー的に疾患について述べる必要はない
番外:このようなRCPCであってもよい
1. RCPCを熟知しているexpertが、RCPCの司会と討論者を行う
1-1 最高水準のRCPCを提示することが、初心者にとっても重要
1-2 初心者対象のRCPCである必要はない